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日報を「書かせる」より、見たくなる数字に変える

飲食・SaaS

店舗運営の現場で、日報ほど「大事なのは分かっているけれど、続けるのが難しいもの」も少ないかもしれません。閉店後の疲れた体で、その日の売上や客数、気づいたことを書き留める。最初の数日は丁寧でも、忙しさが続くと、だんだん項目が空欄になっていく。多くの店が一度は通る道だと思います。

日報が続かない理由のひとつは、「書くことが目的になってしまう」ことにあると感じています。ただ数字を記録するだけで、それが何かに役立っている実感がないと、人はどうしても後回しにします。逆に、書いた数字がその場で意味のある形に変わって返ってくると、書く側の気持ちも変わってきます。

たとえば、その日の売上を入力したら、先週の同じ曜日と自動で並べて見せてくれる。客単価の動きが、ひと月の流れの中でどう変化しているかが分かる。こうした「比べる視点」が添えられるだけで、日報は単なる記録から、店の状態を映す鏡に変わります。「先週より客単価が下がっているのはなぜだろう」と、自然に考えるきっかけが生まれます。

こうした考え方を形にしたのが、私たちの「のびしろ数値管理」です。売上や客数、客単価といった店の基本的な指標を入力すると、日々の流れや傾向が見える形で整理されていきます。難しい分析をするためのものではなく、毎日の営業の中で「今、店がどんな状態にあるか」を、店長やスタッフが共通して把握できることを目指しています。

大切なのは、追いかける指標を増やしすぎないことだと思っています。あれもこれもと数字を並べると、結局どれも見なくなってしまいます。まずは売上、客数、客単価といった、店の体調を表す最小限の指標から。そこに「先週とくらべてどうか」という視点を一つ加えるだけで、ずいぶん見え方が変わります。

数字は、スタッフを管理するためのものではありません。むしろ、現場の感覚と数字が一致したとき、「やっぱりそうだったか」という納得が生まれ、次の打ち手が見えてきます。日報を「書かせる」ものから、つい見たくなるものへ。その小さな転換が、店づくりの土台になっていくのではないでしょうか。

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