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回覧板は、まわさなくていい。情報共有の小さなストレスを手放す

飲食・SaaS

会社や店舗、地域の集まりなど、人が複数で動く場には、必ず「全員に同じことを伝える」場面があります。昔ながらの回覧板は、その素朴な仕組みのひとつです。一枚の紙を順番に手渡し、目を通したら次へ回す。シンプルで分かりやすい反面、誰かのところで止まると、その先には情報が届かなくなります。

同じことは、紙に限らず起きています。連絡網の電話がうまくつながらない、伝言が途中で変わってしまう、急ぎの連絡なのに「見ていなかった」人が出る。情報を順番に手渡していく方式には、どうしても「止まりやすい」「伝わったか確かめにくい」という弱点がつきまといます。一つひとつは小さなことですが、積み重なると、地味なストレスとして残ります。

私たちが「のびしろBoard」を作るときに掲げたのは、「まわさない回覧板」という考え方でした。情報を順番に手渡すのではなく、伝えたいことを一か所に置き、必要な人がそれぞれのタイミングで受け取る。そうすれば、誰かのところで流れが止まることがなくなります。順送りという仕組みそのものを手放してしまおう、という発想です。

この方式のもうひとつの良さは、「誰が見たか」が分かることだと考えています。紙の回覧板では、最後まで回ってきても、途中の人が本当に目を通したのかは分かりません。伝えた側は、いつも「ちゃんと届いただろうか」という不安を抱えることになります。確認の状況が見えるだけで、その不安はずいぶん軽くなります。何度も声をかけて確かめる手間も省けます。

こうした仕組みは、難しい情報システムである必要はありません。むしろ、機能が多すぎると、使う人を選んでしまいます。大切なのは、ふだんパソコンに不慣れな人でも、迷わず使えること。情報共有の道具は、いちばん不慣れな人に合わせて選ぶ。これは、私たちが店舗運営の現場で学んできたことのひとつでもあります。

情報を全員に正しく届けることは、組織の基本でありながら、意外と仕組み化されないまま放置されがちな部分です。今のやり方に小さなストレスを感じているなら、それは見直しの合図かもしれません。「まわす」ことを当たり前と思わず、もっと楽な方法はないかと一度問い直してみる。そこから、毎日の連絡が少し軽くなるはずです。

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